さき介護の仕事、もうしんどいです…。辞めたいって思うのは甘えなのかな?



いや、甘えではないよ!まずは「何がつらいのか」を整理してみよう。それだけで見え方が変わるから。
職場では笑顔を作って、利用者さんには「大丈夫ですよ」と声をかける。でも本当は、自分がいちばん大丈夫じゃない——そんな毎日を過ごしていませんか?
先に結論を言います。「辞めたい」と思うことは、甘えではありません。
ただ、感情だけで動くと転職先でも同じことを繰り返しやすい。「何がつらいのか」を整理してから動くことが大切です。
この記事では、介護職を辞めたいと感じる原因を4つに整理し、「辞める」以外の選択肢も含めた対処法をお伝えします。
- 家族との時間をつくるため、建設業界から訪問介護へ転職した3児パパ
- 時間的な余裕は手に入れたが、介護職の待遇の低さを目の当たりに
- 将来の不安から家計管理・資産形成の勉強に励む
- 介護職として5年間勤務後、フリーランスへ


介護職を辞めたいのは「甘え」ではない



介護職を辞めたいって思うのは甘えじゃないよ!
その理由を解説するね
「辞めたい」と思う介護職員は少なくない
介護労働安定センターの「令和5年度 介護労働実態調査」によると、介護職員の離職率は約13.1%。全産業の平均離職率(15.4%)と比べると、突出して高いわけではありません。
ただし、この数字には少し注意が必要です。
離職率が低い大手法人が全体の平均を下げている一方で、小規模な施設では年間の離職率が30〜40%というケースも珍しくありません。「介護業界全体が地獄」というよりも、「施設ごとの格差がとても大きい」というのが実態です。
今いる施設がたまたましんどい環境だっただけで、「介護を辞めたい」と結論づけてしまうのはもったいないかもしれません。



環境が変われば気持ちが変わる可能性も十分あるよ!
「甘え」と言われやすい理由
介護の仕事は「人の役に立つ仕事」というイメージが強い。だからこそ、辞めたいと思った瞬間に罪悪感が生まれやすい。
さらに、職場でこんな言葉を受け続けると「自分が弱いだけかも」と思い込みやすくなります。
- 「どこに行っても同じだよ」
- 「最低3年は続けないと」
- 「人が足りないのに勝手だ」
- 「慣れれば楽になるから」



真面目で責任感が強い人ほど考えちゃうよね
でも、施設ごとに離職率がこれだけ違うのに、どこも同じってことはないはずです。今の職場がしんどいのは、あなたが弱いからじゃなくて、その環境が合っていないだけかもしれません。
甘えではなく「限界のサイン」の場合もある
「辞めたい」の裏側に、こんなサインが出ていませんか。
- 腰痛や頭痛が慢性的に続いている
- なかなか眠れない、または朝早く目が覚める
- 食欲がなくなった、または食べすぎてしまう
- 仕事のことを考えると涙が出る・動悸がする
- 休日なのに気持ちが休まらない
- 以前は楽しめていたことが楽しくない
これらは「甘え」ではなく、心と体が発しているSOSのサインです。
身体の不調が2週間以上続いている場合は、無理に頑張り続けるよりも、一度立ち止まることが大切です。



自分を守れるのはじぶんしかいないよ
介護職を辞めたいと感じる4つの原因



辞めたい気持ちはあるんです。だけど、何がいちばんしんどいのか、よくわからなくて…



そういうときは、原因を分けて考えてみると整理しやすいよ!
介護職が辞めたいと感じる原因は、大きく以下の4つに分類できます。
| 分類 | 主な内容 | キーワード |
| ① 仕事内容 | 介護の業務そのものがつらい | 排泄介助・入浴介助・身体的負担 |
| ② 職場環境 | 人間関係や労働条件が合わない | パワハラ・人手不足・長時間労働 |
| ③ お金 | 給与が低い・将来が不安 | 手取り・ボーナス・昇給 |
| ④ 家庭との両立 | プライベートの時間が取れない | 夜勤・土日出勤・育児 |



自分が「どこにいちばん引っかかっているか」を確認してみましょう。
① 仕事内容
排泄介助、入浴介助、夜間の見守り対応——。介護の仕事には、身体的にも精神的にも負荷が大きい業務が多くあります。
「この仕事が自分には合わない」と感じるなら、それは甘えではなく適性の問題です。ただ、一つ確認してほしいことがあります。
- 介護の仕事そのものが合わないのか
- 今の施設の業務量が多すぎるのか
たとえば、特養で夜勤込みのシフトがきつい人でも、日勤のみのデイサービスや訪問介護に移ったら楽しく働けた、というケースは実際にあります。同じ介護職でも、施設によって業務内容はまったく違うんです。
それでも「介護自体が向いていない」と感じるなら、異業種への転職も立派な選択肢です。介護で培ったコミュニケーション力やチームワークは、他業界でも十分に評価されます。
② 職場環境(人間関係・人手不足・パワハラ)
辞めたいの原因として最も多いのが、職場環境の問題です。介護労働安定センターの調査でも、離職理由の上位に「職場の人間関係」「法人の運営方針への不満」が挙がっています。
つまり、介護の仕事が嫌なのではなく、今の職場が合わないだけという人がかなり多いんです。ただ、どんな問題が起きているのかを整理しておきましょう。
- 上司や先輩からの圧力、理不尽な指示
- 同僚との関係がギスギスしている
- 利用者さんのご家族からのクレーム対応がつらい
- 慢性的な人手不足で、常にギリギリの状態で回している
- 有給が取れない、休憩がまともにない
これらに心当たりがあるなら、まず知っておいてほしいことがあります。
「施設が合わないだけ」であって、「介護の仕事そのものを辞める必要はないかもしれない」ということ。



僕自身、訪問介護で働いていた時は人間関係で大きなストレスはほとんどなかった!でも、知り合いの介護士に話を聞くと、「うちの施設は人間関係が最悪で毎日つらい」という声もあったよ
③ 給料・お金の不安
「介護職は給料が安い」——これは半分本当で、半分嘘です。
厚生労働省の「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」によると、介護職員の平均月給は処遇改善加算込みで約31.8万円。ポイントは、処遇改善加算をきちんと職員に還元している施設かどうかです。
加算を受けていても、実際には職員の給与に反映されていなかったり、基本給が極端に低くて手当で上乗せしているだけ、というケースもあります。求人票の「月給」だけを見ていると、ここに気づけません。
- 基本給はいくらか(ボーナスは基本給ベースで計算される)
- 処遇改善加算はどのくらい還元されているか
- 夜勤手当、資格手当の金額は明示されているか
- 昇給制度があるか、実績はどのくらいか



僕も介護に転職したとき、収入は正直下がって。家族との時間が増えたのは嬉しかったけど、「この先、家族を養っていけるのかな」という不安は常にあった…
④ 家庭・プライベートとの両立
夜勤シフト、土日・祝日出勤、急な呼び出し。介護の仕事は、家族やプライベートの時間を犠牲にしやすい勤務形態の場合も多いです。
とくに子育て中の方にとって、この問題は深刻です。保育園のお迎えに間に合わない、子どもの行事に参加できない、夜勤明けで体がボロボロなのに家事が待っている——。そういう日々が積み重なると、「もう限界だ」と感じるのは当然のことです。



僕が介護に転職した最大の理由は、「家族との時間」!前職のプラント勤務では、1年の半分以上を県外出張で過ごしていて、家族と会えない日常が当たり前だったんだ
訪問介護に転職してからは土日休み・残業なしの生活になり、家族との時間は劇的に増えました。ただ、これはたまたま僕が入った事業所がそういう条件だったから。夜勤ありのシフト勤務に入っていたら、同じ悩みを抱えていたかもしれません。
つまり、家庭との両立で悩んでいる場合も、介護を辞めるの前に「夜勤なし・日勤のみの施設や事業所に移る」という選択肢があります。訪問介護やデイサービスなら、日勤中心で土日休みの求人も見つかりやすいです。
介護職を辞めたい!原因別の対処法



介護職を辞めたい原因はなんとなく整理できた気がする。次はどうすればいい?



大丈夫!ここからは具体的な行動を教えていくね
ここでは、辞める以外の選択肢も含めた具体的な対処法を原因別にまとめます。
職場環境が原因なら「施設を変える」だけで変わることがある
職場の人間関係や労働条件が原因なら、介護そのものを辞めなくても「施設を変える」だけで状況が大きく改善する可能性があります。



「今の施設がしんどい=介護全部がしんどい」と結びつけてしまうのは、視野が狭くなっているサインかも
同じ介護の仕事でも、施設の種類や運営方針によって環境はまるで違います。
- 施設形態別の特徴と向いている人
| 施設の種類 | 特徴 | 向いている人 |
| 特別養護老人ホーム(特養) | 要介護度が高い 夜勤あり | チームケア・安定した環境を求める人 |
| 有料老人ホーム | サービスの質を重視 接遇スキルが活きる | 丁寧なケアがしたい人 |
| デイサービス | 日勤のみ レクリエーション中心 | 夜勤なし・生活リズムを守りたい人 |
| 訪問介護 | 1対1のケア 移動あり | 自分のペースで働きたい人 |
| グループホーム | 少人数制 家庭的な雰囲気 | 利用者とじっくり向き合いたい人 |
ただし、施設見学をせずに求人票だけで転職先を決めてしまうと、また希望と合わない職場を選んでしまう可能性もあります。
施設の内部情報を事前に確認する方法については、この後の章で詳しくお伝えします。
お金の不安があるなら「収入」と「支出」を分けて考える
お金の不安を感じたとき、多くの人はもっと稼がなきゃと思います。でも、お金の問題は「収入を上げる方法」と「支出を減らす方法」の2つに分けて考えると、打ち手が見えやすくなります。
- 処遇改善加算が充実した施設を選ぶ:同じ仕事でも、施設によって年収が50万以上変わることがある
- 資格を取る:初任者研修→実務者研修→介護福祉士とステップアップするごとに資格手当が加算される
- 夜勤回数を調整する:夜勤手当は1回あたり5,000〜8,000円程度。月4回で2〜3万円のプラス
- 固定費の見直し:スマホを格安プランに変える、不要な保険を見直す、使っていないサブスクを解約する
- 家計の可視化:毎月の収入と支出を書き出すだけで「何にお金が消えているか」が見える
- 先取り貯蓄:給料が入ったら先に一定額を貯蓄用口座に移す。残ったお金で生活する仕組みを作る
転職して収入を上げるのも大事ですが、今の生活の守りを固めることも、立派な対処法だということは覚えておいて損はありません。



僕の場合、介護に転職して手取りが下がったとき、最初にやったのは家計の見直し。固定費を洗い出して、保険の見直しと通信費の削減で月3万円ほど浮いたよ!
仕事内容そのものが合わないなら、無理に続ける必要はない
「介護の仕事内容そのものが合わない」と感じたなら、異業種への転職も選択肢に入れてよいと思います。
ただし、感情だけで動くと、「次の仕事も結局合わなかった」となるリスクがあります。
辞める前に、以下の3つだけ自分に聞いてみてください。
- 自分は「何が」嫌だったのか(具体的な業務・場面を思い出す)
- 逆に「何なら」耐えられる、あるいは楽しいと感じたか
- 次の仕事に求める条件の優先順位は何か(給料?時間?やりがい?)
この整理をしておくだけで、次の仕事選びの精度はかなり上がります。
介護の現場で培ったスキルは異業種でも意外と評価されます。対人コミュニケーション、チームワーク、臨機応変な対応力。



「介護しかやってないから何もできない」なんてことはないよ!
心身が限界なら、休むことも選択肢
もし今、心や体が本当に限界に近い状態なら、「辞めるか続けるか」の前に「まず休む」という選択肢もあります。
- 休職制度がある施設なら、利用を検討する:就業規則を確認するか、上司や人事に相談してみてください
- 退職後の失業保険:自己都合退職でも、一定の条件を満たせば失業手当を受給できます。会社都合退職や特定理由離職者の場合は、待機期間なしで受給できることも
- 心療内科の受診:「そこまでじゃないかも」と思っても、専門家に話を聞いてもらうだけで気持ちが整理されることがあります
「休む=サボり」ではありません。ガソリンが空の状態で車を走らせ続けたら壊れるように、心と体にも補給が必要です。休むことも、前に進むための大事なステップです。
介護職の転職で後悔しないための3つのポイント



転職しても、また同じように介護職の仕事が嫌になりそうでこわいです…



その不安はすごく自然だよ。でも、なぜ今の職場が合わなかったかが整理できてると、次は同じ失敗をしにくくなるんだ!
ここまで読んで、「職場を変えてみようかな」「転職も視野に入れてみようかな」と思い始めた方もいるかもしれません。
ここでは、介護の転職で後悔しないために、最低限押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。
① 求人票の「月給」だけで判断しない
求人票に書いてある「月給」の数字だけを見て決めるのは、転職で後悔する最大の原因のひとつです。
なぜかというと、月給の内訳を見ないと本当の待遇がわからないからです。
たとえば、「月給28万円」と書いてあっても、その内訳が以下のようだったらどうでしょう。
- 基本給:14万円
- 夜勤手当(月5回):4万円
- 処遇改善手当:6万円
- その他手当:4万円
基本給が14万円ということは、ボーナスが基本給の2ヶ月分だとしても28万円。年2回で合計56万円。一方、基本給が20万円の施設なら、同じ条件でもボーナスは年80万円になります。
月給の「総額」だけで判断すると、こういう落とし穴に気づけません。求人票を見るときは、必ず「基本給」と「手当の内訳」をセットで確認してください。
② 施設見学をして「空気」を確認する
転職で後悔する人の多くが、施設見学をせずに入職しています。
求人票や面接だけでは、その施設の「本当の雰囲気」はわかりません。実際に足を運んで、自分の目と感覚で確認することが大切です。
見学時にチェックしたいポイントをまとめておきます。
- スタッフの表情:笑顔があるか、余裕がありそうか
- 利用者さんとの関わり方:丁寧に声をかけているか
- 施設の清潔さ:共用部分、トイレ、ナースコールの対応
- 掲示物や壁の状態:古い掲示物が放置されていないか(管理が行き届いているかの指標)
- スタッフ同士の会話:ピリピリしていないか、自然なやり取りがあるか
数字やデータでは見えない「空気感」を確認する。これは面倒に思えるかもしれませんが、転職のミスマッチを防ぐ最大の予防になります。
③ 施設の内部情報を事前に確認する方法
施設見学は大事。でも、見学だけではわからない情報もあります。
たとえば、その施設の離職率、スタッフの人間関係、残業の実態、有給の消化率——こういった情報は、見学で聞いても正直に答えてもらえないことが多い。
ハローワークの求人票にも、こうした内部情報は載っていません。
そこで選択肢に入るのが、介護専門の転職エージェントです。
転職エージェントは施設との日常的なやり取りを通じて、求人票には載らない内部情報を把握しています。「この施設は離職率が低い」「ここは人間関係が良好」「残業はほぼない」といった情報を、事前に教えてもらえるのが最大のメリットです。



すぐに転職する気はなくても登録していいかな?



大丈夫!気軽に転職相談や求人探しからしてみるのもおすすめだよ。利用は無料だから安心してね!
介護職を「辞めたい」のは甘えじゃない!まずは状況を整理してみよう
最後に、この記事の要点を整理しておきます。
- 「辞めたい」と思うことは甘えではない。多くの介護職員が同じ悩みを抱えている
- つらさの原因は「仕事内容」「職場環境」「お金」「家庭との両立」の4つに分けて整理できる
- 職場環境が原因なら、介護を辞めなくても施設を変えるだけで改善する可能性がある
- 転職で後悔しないために、求人票の内訳確認・施設見学・内部情報の事前確認が大切
- お金の不安は、転職だけでなく家計管理の見直しでもアプローチできる
- 心身が限界なら、まず休むことも前に進むための大事なステップ



正解は一つじゃない。でも「自分に合った選択肢」は必ずあるよ。焦らず、まずは情報を見てみるところから始めてみよう。



まずは自分の気持ちをしっかり整理してみます
